何か仕事お願いして「はい、やります」とすぐに返事をしてくれているにもかかわらず、なかなか仕事をやってくれない社員がいます。そういった社員には、何度言っても返事は毎回「はい、やります」です。そして、実際にはなかなか仕事が進まないのです。
実は、仕事が止まってしまう原因が必ずそこにはあります。ほとんどの場合、社員が何らかの「不安」を感じていることが多いです。この「不安」にはいくつかのパターンがあります。1つ目は「やり方がわからない」、2つ目は、「上司に怒られるかもしれない」、そして、3つ目は「依頼された仕事自体に納得できていない」といったケースです。

私の経験上、もっとも多いのは1つ目の「やり方がわからない」パターンです。この場合は、一緒に仕事を進めたり、最初だけサポートしてあとは任せたりすると良いでしょう。あるいは、フォーマットを指定して、そのフォーマットに情報を記入してもらうなど、上司側に工夫が求められます。
続いて、2つ目の「上司に怒られるかもしれない」というケースについてです。これは、プロジェクトなど、さまざまな部門の人が集まって仕事をするときに、本人が自分の所属部門の上司の機嫌を気にして動けなくなっている、といったケースです。この場合は、業務の進行に関わる上司にも声をかけて、情報を共有することが大切です。
情報共有を行う際には、注意点があります。「〜してはどうですか」や「こうしようと思っていますが、ご意見を伺います」といった書き方は避けた方が良いでしょう。
なぜなら、その上司が返信するまで仕事が止まってしまい、進まなくなるからです。ですから、「〜について作業を行います。来週の水曜日から開始したいと考えています。よろしくお願いします」のように、すでにやることを決めて余裕を持たせ、反対意見がある場合のみ早めに連絡してください、というニュアンスで伝えるのがおすすめです。

次に3つ目の「納得できない」というケースです。この場合は話し合いが必要ですが、ともすると依頼する側の説明が一方的になり、「こうしてください」とだけ伝えて終わってしまっていることがあります。上司やリーダーがメンバーに仕事を依頼する際には、「なぜ」その仕事をお願いするのかを丁寧に説明することが大切です。
「なぜ」がしっかり伝われば、やり方は本人が工夫して積極的に動いてくれるはずです。つい「やり方」ばかり教えがちですが、本当に必要なのは「なぜ」という理由をしっかりと伝えることです。それが本人の成長や能力向上にもつながります。
まわりに仕事が止まっている人はいませんか。不安になって止まっているはずです。背中をそっと押して、何かをしてあげてください。
