挨拶はすべての始まり

新しい職場に来て、しばらくしてから、「おやっ」と思ったことがありました。オフィスに入ると挨拶を大きな声で元気よくする人がここにはほとんどいないからです。ひっそりとオフィスに入り、着席するときに、ボソボソと挨拶します。

こうした挨拶しない人たちの気持ちは、私にはわかります。なぜなら、ここは、いくつかの会社が一緒に入っている、あるプロジェクトのフロアです。会社も違いますし、普段、話もしないから、挨拶しようにも面識があまりにもないので挨拶できないのも仕方がないのかもしれません。

こういう私も、いつも自然に元気よく進んで挨拶する人間ではありません。ただ、自分がリーダーになってからは「挨拶」が自分の仕事の一部だと自覚するようになりました。それ以来、無理やり作り笑顔でも良いから、元気よく挨拶するように努めています。

挨拶が自然にできる人は、ほんとうに羨ましく思います。ご両親に感謝です。私のように自然にできない人間にとっては、挨拶は「仕事」だと思ってやるしかありません。

なぜ、職場で「挨拶」が必要なのか。それは、リーダーは職場の雰囲気を明るくし、そして、スタッフたちを元気にすることも仕事のひとつだからです。最初の挨拶から、次の会話が始まり、結果的にはコミニュケーションが良くなっていくのです。ですから、元気よく挨拶ができている職場は、おおよそ活気があり、明るい雰囲気で コミュニケーションもうまくいっています。

しかし、「仕事」とは、厳しいもので、挨拶なんかしたくない気分の時も挨拶をしなければいけません。

●ディズニーランドで
ミッキーマウスが今日は家で嫌なことがあったからといって、ディズニーランドで下を向いてとぼとぼと歩くでしょうか。ミッキーマウスは、お客様を楽しませ笑顔にすることが仕事です。どんなに嫌なことがあっても、元気に明るく振る舞うことです。それがミッキーマウスの仕事だからです。

●ある素敵な会社に貼ってあったもの
〜挨拶は人を尊ぶ第一歩〜 出会いの挨拶は「仲良くやりましょう」と言う平和宣言。
別れの言葉は「今後ともよろしく」という友好条約。
挨拶しないのは、相手に対する 無視宣言、あるいは敵対宣言である。
挨拶は人間関係の出発点であり、生活のけじめである。
朗らかに元気よく先手で挨拶すれば、自分も気持ちよく、周りも仲良くなる。

職場の雰囲気を明るくして、スタッフたちを生き生きと元気にすることはリーダーの大切な仕事なのです。挨拶から次の会話が生まれることも少なくありません。率先して大きな声で明るく挨拶することです。いくら挨拶されても嫌がる人はいません。元気よく、挨拶することです。

もしそれが嫌なら、それは自分の仕事だと思ってください。ミッキーマウスの話と同じです。リーダーであれば、職場のみんなに気持ちよく仕事をしてもらうために雰囲気を明るくすることも大切な仕事です。

挨拶は、お互いに向き合うための最初の「儀式」です。 そして、すべてがそこからスタートするのです。

 

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